こんにちは、Keep Fitのshotaです。
ファスティングのことを学んでいくと、必ず「ケトン体」という言葉を目にしますよね。
普段あまり馴染みのない言葉ですが、このケトン体というものがどういったものかを記事で紹介していきます。
この記事では、
- ケトン体とは何か?
- ファスティングにおけるケトン体の役割
- ケトン体の効果やメリット
を解説していきます。
You Tubeで観る
youtubeにて、この記事の内容を動画で説明しています。
ぜひご覧下さい。
ファスティングにおいて、ケトン体とは?
ケトン体は化合物の名前です。
科学的に説明すると難しすぎるので、まずは結論から。
ファスティングにおいて、ケトン体とは、
体脂肪を燃やしてくれるエネルギー源
です。
(めちゃくちゃざっくり説明です。興味のある人は、ぜひ深堀りして調べてみて下さい)
普段、僕らの身体には2つのエネルギー源があり、それを車でいうところのガソリンとして活動しています。
そのエネルギー源というのが、
- ブドウ糖
- ケトン体
です。
現代社会はブドウ糖を主に使う生活で、ケトン体はあまり知られてない
ケトン体の前に、まずはブドウ糖をエネルギー源にしたお話を簡単に。
現代社会では、ご飯やパンだったりという、炭水化物を主食としていますよね。
炭水化物を食べると、体内で「グリコーゲン」という名のブドウ糖になり、人が活動するためのエネルギーとして使われています。
グリコーゲンは、48時間(2日間)で無くなってしまうという性質があり、そのままでは身体に溜められません。
なので人体の機能として、グリコーゲンは脂肪に変えられて蓄積されます。
ちなみに、この48時間=2日間で無くなるというのが、ファスティングにおいて重要なポイントです。
これが体脂肪が増えて、太っていく仕組み。
要は炭水化物を過剰に食べすぎるとエネルギーが余り、身体の中で脂肪になり、溜まって太る
ということです。
ケトン体は、体脂肪を燃やして作られるエネルギー源
次にケトン体の働きを説明します。
ケトン体は、身体の中の脂肪が分解されることで、肝臓内で作り出される化合物のことです。
ちょっと難しい言い回しですね。
簡単に言いますと、体脂肪を元にして作られるエネルギー源です。
ケトン体は脂肪を分解する際にしか作られないので、普段は血液中にはほとんど含まれません。
脂肪を分解するタイミングというのは、主にエネルギー源としている糖質が足りなくなった時です。
なので、僕らの身体はハイブリッド車のような作りになっていて、普段は糖質で動いています。
そして、糖質が足りなくなったら、次はケトン体で動くという感じ。
充電していた電気がなくなったら、予備のガソリンに切り替わるというイメージに近いですよね。
流れでまとめるとこんな感じ。
普段は炭水化物を食べて、その糖質(グリコーゲン)で活動
↓
糖質(グリコーゲン)が身体の中に足りなくなった!
↓
身体の中の体脂肪を使い、ケトン体で活動
まさにハイブリッドな仕組みですよね。
ファスティングにおけるケトン体の役割・効果
ファスティングではこのケトン体を効果的に活用しています。
ファスティングにおける、ケトン体の役割はこういった理由です。
ファスティングの絶食が3日目から効果がある理由
以前の記事にも、「ファスティングは3日目から意味がある」と書きました。
それがまさに、ケトン体が関係しているからなんです。
前述しましたが、グリコーゲンは48時間で体内から無くなります。
それ以降、体内では主に脂肪を燃やして活動することに切り替わります。
つまり、ケトン体がエネルギー源として使われるのが、48時間後である絶食3日目からなのです。
もちろん、それまでもケトン体を一切使わないということではありません。
が、完全にケトン体で活動をすることに切り替わるのが絶食3日目から。
いわゆる、体脂肪を燃やすボーナスタイムに突入ということです。
くれぐれも、2日目で絶食期を終えないように頑張りましょう。
ケトン体のメリット・デメリット
ファスティングにおけるケトン体のメリット・デメリットについて。
まずメリットは、
溜まった体脂肪を減らしてくれる
というのが一番だと思います。
体内の体脂肪をエネルギー源として使ってくれるので、結果としてダイエット効果になるということです。
ファスティングの本来の目的は、
普段の食生活の中で、過剰に取りすぎた余分なもの(脂肪や毒素)を取り除く
なのですが、
体脂肪が減るということで、ダイエットとして注目されているのはこのポイントです。
そして、ダイエット効果以外にも、実はいくつかのメリットが。
それが、
- がん予防
- 認知症改善
- てんかんの症状改善
といった効果。
「糖を栄養とするがん細胞は、ケトン体は栄養には出来ない」
という研究は、ノーベル賞としても評価されているそうです。
日本でも、厚生労働省が2016年4月、ケトン食(てんかん食)に保険を適応する規則を改正。
サッカーで活躍する長友佑都選手も、体質改善としてケトンに注目し、食事トレーニングとして取り入れているそうです。
今後のケトン体の活用は、さらに注目を集めていくことが予想されますね。
ケトン体が引き起こすデメリット
ちょっと難しい話になりますが、体内のケトン体が増えた状態には2つの表現があります。
それが、
- ケトーシス
- ケトアシドーシス
です。
ケトーシスは、
- 絶食や糖質制限で、体内のケトン体が正常範囲内で増える現象
- 生理現象であるため、それほど問題ではない
そしてデメリットになるのが、ケトアシドーシスなのですが、
- 糖尿病や脱水で、異常にケトン体が増えてしまう現象
- 脱水症状・意識障害、最悪死に至ることも
ファスティングをする上では、脱水で極度にケトン体が増えすぎないようにすることですね。
なので、1日2リットル以上のお水を摂取する理由の1つも、ここにあります。
ファスティングにおいて、ケトン体とは? まとめ
ケトン体の存在を知ると、ファスティング3日目のワクワク感が高まりますよね。
僕自身の実体験ですが、2日目以降は
「体脂肪を使って活動しているなー」
という謎の感覚がありました。
その時はケトン体についてはまだ深く知ってはいませんでした。
が、体感的にケトン体の効果を感じていたようです。
この記事のポイントをまとめると、以下の3つです。
- ケトン体は、糖質に変わるエネルギー源
- ケトン体は体脂肪を原料としているので、結果ダイエットに繋がる
- 脱水症状になるとケトン体が異常に増えてしまうので、水はしっかりと飲む
ぜひケトン体の存在を意識しながら、ファスティングの3日目以降を楽しんで下さいね。
ミネラル(酵素)ファスティングについて【まとめ記事】
keep fitのファスティングに関する記事は、こちらのページに全てまとめてあります。
- ファスティングにこれから挑戦したい
- ファスティングについて知識を深めたい
- ダイエットとしてファスティングをやってみたい
という方に、ぜひご覧頂ければ嬉しいです。
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